ラズベリーパイでスクリーンショットを撮る方法

はじめに

パソコンで作業していてスクリーンショットを撮りたいときってありますよね。ラズベリーパイでもPrt Scキーで全画面のスクリーンショットは取得できるのですが、ここで一つ困ったことが...。なぜか、アクティブウィンドウだけを取得する「Alt」+「Prt Sc」キーが機能しないのです...。

これは困ったということで、他に方法を探したところ、「scrot」というコマンドラインを使用してスクリーンショットを取得する方法がありました。今回はこのscrotのインストールや操作の方法を紹介します。


scrotのインストール

まず、デスクトップ画面上部にあるLXTerminalのアイコンをクリックします。
ターミナルが起動したら、下記のようにscrotをインストールするためのコマンドを入力します。

sudo apt-get install scrot

f:id:mugeek:20190609230818p:plain
 
コマンド実行後、数十秒くらいで無事にインストールされました。
f:id:mugeek:20190609230847p:plain
 
ちなみにですが、scrotは「screen shot」の略らしいですよ。

スクリーンショットを取ってみた

使い方はとてもシンプル。
LXTerminalを起動して下記コマンドを実行するだけで、画面全体のスクリーンショットを取得できます。

scrot

取得したスクリーンショットは、カレントディレクトリに「取得した年-月-日-取得時刻_サイズ_scrot.png」という名前で保存されます。

scrotには複数のオプションが用意されており、それらを使うことで様々な形式でスクリーンショットを取得することができます。その具体例をいくつかピックアップしてみます。
 

特定のウィンドウだけ撮る

オプション -sを使用します。
下記コマンドを実行後に撮りたいウィンドウをクリックすると、そのウィンドウだけのスクリーンショットを取得できます。ウィンドウをクリックする前に何らかのキーを押してしまうと、取得できなくなるので注意しましょう。

scrot -s

 

カウントダウン形式で撮る

オプション -dと-cを使用します。
-dの後ろにカウントダウンしたい秒数を入力します。
-cは必須ではありませんが、このオプションを付けるとターミナル上にカウントダウンの数字が表示されるので、分かりやすくて便利です。

scrot -d 3 -c

 

ウィンドウの枠も撮る

オプション -bを使用します。これはオプション -sと併用すると便利です。

scrot -b

オプション -sのみで撮った場合は、ウィンドウの枠は除外されますが、-bを付けると枠も一緒に撮ってくれます。百聞は一見に如かずということで、-bを付けない場合と付けた場合のスクリーンショットを見比べてもらえると分かりやすいかと思います。

f:id:mugeek:20190609230929p:plain
-bがない場合
 
f:id:mugeek:20190609231021p:plain
-bを付けた場合
 

まとめ

今までコマンドでスクリーンショットを取得したことはなかったので、この方法はとても新鮮です。コマンドを打つ面倒くささは多少ありますが、操作自体は簡単なので慣れれば問題なさそうです。
scrotには今回紹介した以外のオプションもあるため、興味のある人はぜひヘルプのオプション -hで色々と調べてみてください。